狩野賢一さんご出演オペラのご案内

バスバリトンの狩野賢一さんからご出演オペラのご案内がありました。
宗教裁判長役で出演されるそうですので、ご興味ある方は下記アドレスご参照の上、チケットお求めください。

http://www.nikikai.net/lineup/don_carlo2023/index.html

なお、狩野さんから以下の通りメッセージを頂いています。
===
残暑の厳しい中にも夜には虫の音が盛んに聞かれるようになった昨今、いかがお過ごしでしょうか。
さてこの度は10月に私が出演致しますオペラ公演のご案内をさせて頂きたく、メールさせて頂きました。

私が所属する東京二期会が、横須賀、札幌、そして上野においてヴェルディのオペラ《ドン・カルロ》を上演致します。
この《ドン・カルロ》は作曲家ヴェルディ中期の傑作であり、親子の確執、男同士の命を賭けた友情、既存の巨大な権力と新興勢力の対立、宗教と王室の覇権争いといった複数の重いテーマが、荘重な音楽を伴って描かれます。

物語の舞台は栄華を誇る黄金時代のスペイン王国、私が演じるのは巨大なカトリック世界の頂点に君臨する異端審問の長、「宗教裁判長」役です。
彼は時に王の去就をも決定する絶対的な権力を有し、至る所に張り巡らされた情報網によりカトリックを脅かそうとする勢力の動きを鋭敏に察知し、第4幕においては王に直接警告するためにその元を訪れます。このスペイン国王と宗教裁判長の対決の場面は、大変大きな緊張感と荘厳な音楽を伴った、このオペラの中でも大きな見所の一つです。

また今回私はスペイン国王「フィリッポII世」役のカヴァー(本役が出演できなくなった際のための控え)も兼ねておりまして、大きな役割2つに悪戦苦闘しながらも現在稽古に励んでおります。

その規模の大きさと、上演スタイル(版)の種類の多さ、また特に低声の男声歌手を沢山必要とすることなどから、そう頻繁には上演されない作品ですが、私が歌の勉強を始めた頃から憧れ続けている大好きな作品です。

また今回は二期会創立70周年記念公演、ドイツのシュトゥットガルト州立歌劇場との提携公演、そして国内3箇所で上演するということで、二期会としても大変力を入れた公演となっております。

是非沢山の皆様に脚をお運び頂きたく存じます。

長文に最後までお目通し頂きまして誠にありがとうございました。
まだまだ残暑は続くようですので、熱中症等くれぐれもお気を付けてお過ごし下さいますよう、お祈り申し上げております。

狩野賢一

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA